ルームエアコンとパッケージエアコン

機械設備
2024/05/17

こんにちは、エイト設計です。

大通公園では5月15日から「さっぽろライラックまつり」が始まりました!
これから札幌は夏に向け気温が上がっていきますが、北海道では特に近年夏場の気温が高く、学校への冷房設置が各自治体で急務となっています。微力ながら、弊社でも昨年度より多くの学校への設計を行っています。

そこで、今回は「ルームエアコン」と「パッケージエアコン」の違いについてご紹介したいと思います。

「エアコン」というワードを聞くと、家に設置されているようなエアコンを思い浮かべるのではないかなと思います。その家庭用のエアコンを総称して「ルームエアコン」と呼ばれることが多いです。
ルームエアコンの特徴としては、住宅のリビングや寝室などで利用されることを想定しているため、冷暖房能力が小さな能力帯からラインアップしています。また室内機は壁面に設置する壁掛型と呼ばれるタイプが主流です(リモコンもワイヤレスが主流です)。

メリットとしては単相100または200Vで設置できる(寒冷地用を除く)ため、電灯回路での設置が可能です。デメリットとしては、家庭用として考えられているため法定耐用年数(※)が6年と短いことが挙げられます。

もう一つ、業務用エアコンとして「パッケージエアコン」と呼ばれるものがあります。事務所や店舗などの大きな空間を空調することを目的としているため、ルームエアコンよりも冷暖房能力が大きな能力帯までラインアップされているのが特徴です。

空間の形状や設置条件に合わせられるよう、さまざまな室内ユニットタイプがあり、(天井面に本体を埋め込むカセット形や床面に設置する床置形、天井から吊る天吊形など様々な種類があります)リモコンは壁面に設置し、ケーブルで室内ユニットに接続して操作するタイプが主流です。

(🙂💭業務用エアコンの中でも規模の大きい対処にした「ビル用マルチエアコン」というものもありますが…こちらはまた次の機会に紹介します!)

メリットとしては大空間を冷やすのに適している(冷暖房能力が大きい)こと、ルームエアコンに比べ法定耐用年数が13年または15年とされているため2倍以上長持ちすることがあります。

デメリットとしては事務所や学校等では動力電源が備わっていることが多いため問題になりませんが、3相200Vの電源の用意が必要となることに加え、フロン排出抑制法に基づき、施設を管理する人は冷媒ガスが漏れていないかを日常的に確認する必要があります。

※文中にでてくる法定耐用年数とは国税庁が取り決めした資産ごとの耐用年数のことで、減価償却(時間が経つにつれて資産価値が低下する)として出されている法律上の耐用年数です。

エイト設計では、使用される皆様により良い施設・環境を適切なコストで実現できるよう設計のご提案をしております。
今後も北海道の冷房の設置環境が早く整うよう、貢献していきたいと思います!