冷暖房設備について

機械設備
2023/08/09

こんにちは、エイト設計です!

札幌も連日30度を超える暑い日が続いています。。そこで、今回は冷房にフォーカスしてご紹介したいと思います。

通常、北海道のような寒冷地で機器の能力を検討する際は、冷暖房の熱負荷計算を行い、状況にもよりますが暖房を主として室内の“空調負荷”を元に能力選定を行う場合が多いです。
計算を行わずに適合能力の足りない物を選ぶと、以下のようなことが懸念されるため慎重な検討が必要となります。

○冷えず・暖まらず・効きが悪い
部屋の床面積に対応しているというだけで機種を決めたが、設定温度にいつまで経っても到達しない、冷えない。初期不良ではないか?と思われる場合もありますが、そもそもの能力が足りなければ室内を冷やすことも暖めることもできません。

○電気代がかかる
能力が足りない為、稼働させていてもなかなか設定温度にならず、その分最大能力で運転を続けるため電気代も大幅にかかります。適切な能力で効率よく運転する方が電気代も抑えることができ、望ましいです。

○すぐ壊れる
能力が足りない為、無理な運転を続けることになり、機械(特にコンプレッサーと呼ばれるエアコンの心臓に当たる部分)に負荷がかかり壊れやすくなります。

ただし、逆に能力が過剰な機種になると今度は風の当たりが強いことなどから、不快に感じてしまうこともあります。住居や事務所など広くないスペースでの使用になると、より顕著ですよね。

弊社で設計を行う際は、下記の4種類を検討します(専用ソフトを使い算定します)。

【外気負荷】…窓・扉からの隙間風や、換気のために入ってくる外気。
【太陽輻射】…ガラスを通過して入ってくる太陽熱や屋根・壁を通して入ってくる太陽熱。
【温度差による熱伝導】
…外気との温度差が伝熱・幅射して伝導する熱負荷。
【室内で発生する熱】
…人体からの熱や、発熱性のある照明・器具などの熱。

また、室特性(サーバー室等)も考慮して内部発熱負荷を計算する必要があります。これらの計算を基に冷暖房設備機器を選定し設計図に反映していくので、能力に過不足のない機器を提案することができます。

エイト設計では、寄宿舎や公営住宅から学校・事務所まで、非常に多様な物件を手掛けています。是非、お気軽にお問い合わせください!