こんにちは、エイト設計です。
札幌市の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が3年ぶりに開催されています。
私たちのオフィスは大通公園の1丁目に面しており、メインの雪像の会場を見る事はできませんがテレビ塔周辺の賑わいを窓から眺めることができます☃️
今回はさっぽろ雪まつりでも活用されている「プロジェクションマッピング」についてのお話をしようと思います。
耳にすることも増え、イベントやコンサートでも活用され身近なものになってきていますので、体験したことがある人も多いのではないでしょうか。
「プロジェクションマッピング」について簡単に説明すると、プロジェクターを使用して空間や物体に映像を投影し、重ね合わせた映像にさまざまな視覚効果を与える技術、およびパフォーマンスのことです。 最大の特徴としては映画のスクリーンなどとは異なり、凹凸のある立体物に映像を張り合わせて投影するという点です。LED照明の技術の発達により、色彩の制御のバリエーションが増え、かつコンピュータ制御により音楽や効果音ともシンクロさせる演出ができるようになっています。
今回の札幌雪まつりでも多くのプロジェクションマッピングが使われ、雪像たちを色鮮やかに演出しています。
百聞は一見にしかず、国の重要文化財にも指定されている「豊平館(ほうへいかん)」の雪像にプロジェクションマッピングを演出した様子を写真で撮影してみました。
いかがでしょうか? 雰囲気はなんとなくわかっていただけたとは思います。
しかしながら、写真は静止画像ですのでプロジェクションマッピングの醍醐味、「動き」のある演出効果をお伝えすることはできません。
札幌の夜はとても気温が下がり、外を歩くのも一苦労です。それでも、この「光の演出」を楽しんでもらうために、ぜひ夜のゆきまつり会場に足を運んでほしいと思います。
(寒さが苦手な人は「さっぽろ雪まつり プロジェクションマッピング」とキーワードを入れて検索すると、ネット動画サービスなどで見ることもできるようです)
プロジェクションマッピングはエンターテイメントの要素が大きい面もありますが、近年では商業施設のガイドのために活用される事例も登場してきています。様々なセンサーに連動した「光のサイン」が出入口や目的のお店などの位置を教えてくれる未来も、そう遠くはないのではないでしょうか。
以前の記事(「照明制御」)でもお話しいたしましたが、LED照明を使用したライトアップは空間演出に大きなパフォーマンスを発揮します。
弊社でも照明設計は行っておりますが、「光で劇的に空間を変える」をコンセプトにしている照明設計の専門の会社も多数存在しており、大規模商業施設を中心に、照明のライトアップの範疇をはるかに超えた「電気設備としての照明演出」の分野が新しく誕生してきています。
照明設備は、明るさを確保する目的からこうした演出効果や人々の気持ちの変化にまで深く関わるようになってきています。
今後もこうした「光の演出 照明プロジェクト」に注目していきたいと思います。